栄養士コラム
第29号 災害支援に参加して
2024-11-19
お隣の石川県では1月1日に発災した能登半島沖地震に加え、先日の豪雨の影響で深刻な被害にあっている方々への栄養・食生活支援に対応する管理栄養士・栄養士が不足して、対応が行き届かない現状となってます。 富山県栄養士会では石川県栄養士会より七尾市限定でこの災害支援に対する依頼を受け、11月より実際に富山県栄養士会会員の方々の支援が始まりました。
実際に派遣に伺った際には2名でペアを組み、仮設住宅で暮らすご家庭に伺いました。町は見た感じは特に変わった様子もないように思えましたが、3月に伺った際にはあった半壊の建物が取り払われて更地に変わっていたり、お店に「お待たせいたしました。近日再開します」などの看板を拝見すると、やはり深く災害の影響があったことを実感しました。
自分自身の経験として、どちらかと言えば大きな災害時には「後方支援」で派遣された後の職場を維持することに多く関わってきており、今回のように実際被災されている方への直接な支援については殆ど初心者であります。皆さん辛い思いをされている中で伺っておりますので、最初は怪訝な表情をされていた方もいましたが、最後は「ありがとう。ご苦労様」と言って頂けたことには救われました。
変わりない日常がいかに大切で、有難い事なのかを実感する貴重な体験となりました。