栄養士コラム
第10号 食事指導の何故なぜ??に対応 その1
2021-12-22
12月に入りすっかり寒くなってきました。降雪の経験し、いよいよ冬本番です。
病院での栄養指導を行っておりますが、より理解してもらう工夫は永遠の課題であり、これは今でも現在進行形です。自分で心掛けていることは、発する情報に「それは何故?」と聞かれた時に、きちんとその根拠、理由を理解して伝えることです。教科書で学んだから、そういうことになっているからでは患者さんへの説得性には弱いかもしれませんね。
病態に応じての食事指導は過去から大きくは変わっておりませんが、医療の進化とともに少しずつ対応の違いもあります。最新の情報を得て、それを生かすことは大切ですが、基本となる食事と病態の関わりについて、患者さんから「何故?」の対応を
連載でご紹介しようと思います。
【何故?】血圧と塩分の摂り過ぎとはどう関係があるの?
血圧とは血管が中から押す力ですが、塩分を摂り過ぎるということは血管中に塩分(Nacl)のナトリウム(Na)が増えることになります。そうすると血管内での濃度が濃くなり、体内より水分を補給し濃度を調整しようとします。これが「のどが渇く」現象です。水分を補給した血管は容積が増えて中から押す力が増えるため、血圧上昇と結び付きます。また、血圧が高い人には体重減も勧められることもあります。このことは体重が増えることでは身体の組織が増えるので、当然血管への圧力が増え、血管が押されることになります。そうすれば血圧上昇に結び付きますね。
このように患者さんたちに伝えることを自分なりに理解することで、野球のバッターのようにどんな変化球が来ても、対応できるよう備えることが少しでも可能かと思っております。⚾⚾⚾
毎日の生活ではいろいろな変化球が飛んできます。時にはデッドボールも飛んでくる中で、備えの大切さを痛感しております。
毎日の生活ではいろいろな変化球が飛んできます。時にはデッドボールも飛んでくる中で、備えの大切さを痛感しております。