栄養士コラム
第11号 食事指導の何故なぜ??に対応 その2
2021-12-24
12月に入りすっかり寒くなってきました。いよいよ冬本番です。
病院での栄養指導で、より理解してもらう工夫は
永遠の課題であり、これは今でも現在進行形です。自分で心掛けていることは、発する情報に「それは何故?」と聞かれた時に、きちんとその根拠、理由を理解して伝えることです。教科書で学んだから、そういうことになっているからでは患者さんへの説得性には弱いかもしれませんね。
病態に応じての食事指導は過去から大きくは変わっておりませんが、医療の進化とともに少しずつ対応の違いもあります。最新の情報を得て、それを生かすことは大切ですが、基本となる食事と病態の関わりについて、患者さんから「何故?」の対応を
連載でご紹介しようと思います。
【何故?】減塩は味を薄くすればいいの?
減塩指導している際に「私は薄味ですので大丈夫です」という患者さんがみえます。しかし、減塩は薄味を心がけけることは大切ですが、摂り方によっては塩分負荷となることもあります。指導で大切なのは1日での塩分摂取量です。減塩が必要な人の目安は1日6g未満です。
例えば毎食塩分1gの汁物を飲む方が、塩分量を半分にしたら3gが1.5gとなりますが、この方が味を変えずに1日1回の摂取では1gとなります。このように薄味でも回数を摂れば、逆に塩分負荷となることもあります。飲む量を減らす意味では、麺類の汁を残すこと、具材を多くすることなどが勧められるのもこのためです。
薄味の塩分を補う工夫としては、調味料でもわさび、辛子、コショウ、山椒、カレー粉やだしは、塩分はありませんので活用できます。(カレールウや味コショウ、調理だしなどは塩分は入っております)
また、旨味に隠れた塩分のとり方にも注意を促します。練り物などはあまり塩味を感じませんが、意外と塩分量は多いです。これからの季節、おでんなどで練り物を利用する機会も多いですが、翌日残ったつゆの味が濃いと感じたことはありませんか?煮詰まったこともあるでしょうが、練り物などからの塩分も影響してます。調味料の使用量を減らしても満足感を得る工夫としては、醬油やソースなどの調味料をかけるのでなく、ちょっとつけて使用することもお勧めします。
患者さんの生活、食事に合わせて、無理なく食事療法の行動変化のヒントになればと思っております。
減塩指導している際に「私は薄味ですので大丈夫です」という患者さんがみえます。しかし、減塩は薄味を心がけけることは大切ですが、摂り方によっては塩分負荷となることもあります。指導で大切なのは1日での塩分摂取量です。減塩が必要な人の目安は1日6g未満です。
例えば毎食塩分1gの汁物を飲む方が、塩分量を半分にしたら3gが1.5gとなりますが、この方が味を変えずに1日1回の摂取では1gとなります。このように薄味でも回数を摂れば、逆に塩分負荷となることもあります。飲む量を減らす意味では、麺類の汁を残すこと、具材を多くすることなどが勧められるのもこのためです。
薄味の塩分を補う工夫としては、調味料でもわさび、辛子、コショウ、山椒、カレー粉やだしは、塩分はありませんので活用できます。(カレールウや味コショウ、調理だしなどは塩分は入っております)
また、旨味に隠れた塩分のとり方にも注意を促します。練り物などはあまり塩味を感じませんが、意外と塩分量は多いです。これからの季節、おでんなどで練り物を利用する機会も多いですが、翌日残ったつゆの味が濃いと感じたことはありませんか?煮詰まったこともあるでしょうが、練り物などからの塩分も影響してます。調味料の使用量を減らしても満足感を得る工夫としては、醬油やソースなどの調味料をかけるのでなく、ちょっとつけて使用することもお勧めします。
患者さんの生活、食事に合わせて、無理なく食事療法の行動変化のヒントになればと思っております。
このように患者さんたちに伝えることを自分なりに理解することで、野球のバッターのようにどんな変化球が来ても、対応できるよう備えることが少しでも可能かと思っております。⚾⚾⚾
毎日の生活ではいろいろな変化球が飛んできます。時にはデッドボールも飛んでくる中で、備えの大切さを痛感しております。
毎日の生活ではいろいろな変化球が飛んできます。時にはデッドボールも飛んでくる中で、備えの大切さを痛感しております。