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栄養士コラム

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第15号 食事指導の何故なぜ??に対応 その6

2022-01-26
病院での栄養指導で、患者さんに、より理解してもらう工夫は永遠の課題であり、これは今でも現在進行形です。指導で心掛けていることは発する情報に「それは何故?」と返された時に、きちんとその根拠、理由を理解して伝えることです。基本となる食事病態の関わりについて、患者さんから「何故?」の対応を連載でご紹介しようと思います。

【何故?腎臓の働きが衰えると蛋白質制限が必要なの?】
腎臓の大切な働きは身体の中で処理された物質を尿と共に体外に排出することです。何らかの原因でこの腎臓の処理能力が衰えると同じような働きは出来ません。私たちも体調が優れない時には、仕事や行動をセーブすることがあります。無理して同じようなことをし続けては、更に体調が悪化してしまいますね。腎臓も一緒で機能が衰えたときに同じような働きをしていては、その機能もどんどん悪化してしまします。腎臓が処理する物質は蛋白質から分解された窒素化合物ですので、摂取する蛋白制限を控えることで腎臓に負担を掛けないことと結び付きます。
しかし、蛋白質を制限したときに、活動を維持するためのエネルギーが補給されなければ、せっかく補給した蛋白質や時には体を構成している筋肉などが活動維持のために利用されます。
筋量が低下し分解されることは、また筋肉も蛋白質ですので、せっかく蛋白制限しても腎臓的には蛋白質負荷となってしまします。このことを避けるためにも腎機能が低下しての蛋白制限にはカロリーアップが必要になってきます。

このように患者さんたちに伝えることを自分なりに理解することで、野球のバッターのようにどんな変化球が来ても、対応できるよう備えることが少しでも可能かと思っております。⚾⚾⚾
毎日の生活ではいろいろな変化球が飛んできます。時にはデッドボールも飛んでくる中で、備えの大切さを痛感しております。
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