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栄養士コラム

栄養士コラム

第20号 食事指導の何故なぜ??に対応 その10

2022-05-20
病院での栄養指導で、患者さんに、より理解してもらう工夫は永遠の課題であり、これは今でも現在進行形です。指導で心掛けていることは発する情報に「それは何故?」と返された時に、きちんとその根拠、理由を理解して伝えることです。基本となる食事病態の関わりについて、患者さんから「何故?」の対応を連載でご紹介しようと思います。

【何故?丈夫な骨づくりが必要なの?】
最近よく、サルコペニアやフレイルといった筋力低下に伴う運動機能障害や、介護支援の必要性が言われます。
身体を動かすことで運動機能を維持していくことは、本人のQOL向上にも影響します。
この際に栄養管理では筋量を維持していくことが勧められます。必要な蛋白質の摂取と、ビタミンなどを含めバランスの良い栄養摂取が必要です。 

人の筋肉を支えているのは骨格です。そこで、私はこの筋量維持と同時に「丈夫な骨づくり」も勧めます。
丈夫な骨づくりは同時に転んでも折れづらい骨に繋がります。高齢の方にとって骨折のリスクを避けることは、その後の生活行動にとって大切です。骨は一度作られたら永久ではなく、常に骨芽細胞と破骨細胞が働き、新しく作り返されています。特に女性は若いうちから上部な骨づくりが推奨されます。
丈夫な骨づくりのためには、カルシウムをはじめとした栄養素の摂取と適度な運動が求められます。

過去に脱臼癖のある横綱が、それを克服するために筋力をつけて鋼の身体を作り上げたことは有名ですし、知ってる人は分かるでしょうが「ギャー○○○」のアニメでも骨の周りに筋肉がついていますよね。 

このように患者さんたちに伝えることを自分なりに理解することで、野球のバッターのようにどんな変化球が来ても、対応できるよう備えることが少しでも可能かと思っております。⚾⚾⚾
毎日の生活ではいろいろな変化球が飛んできます。時にはデッドボールも飛んでくる中で、備えの大切さを痛感しております。
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