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生涯教育実施報告

令和6年度 第7回 富山県栄養士会 生涯教育研修会 (9月28日㈯開催)

介護報酬~ミールラウンドや多職種との関わりの実際~

 令和6年度 第7回生涯教育研修会をオンラインにて開催いたしました。
 今回は、介護報酬の算定について、上市老人保健施設つるぎの庭 管理栄養士小菅智美先生に御講義いただき、その後グループごとにフリートークを行いました。
 講義では、加算要件の解説と照らし合わせながら実際の記録を提示してご教授していただきました。また、分かりにくい加算の詳細部分も分かりやすく学ばせていただきました。近年、自立支援・重症化予防を効果的に行うための取り組みの連携として、リハ・栄養・口腔が三位一体となって取り組むことが求められています。多職種が同じ時間にミールラウンドし、対象者の現状を同じタイミングで知ることによって、一人ひとりへの個別対応がしっかり協働されている点など、多くの学びがありました。
 報酬改定に合わせ自施設にどう落としこんでいくか思案している施設も多いようです。フリートークでは日頃の疑問など活発な意見交換がされ、大変充実した研修会となりました。(受講者40名)

令和6年度 第6回 富山県栄養士会 生涯教育研修会 (9月28日㈯開催)

栄養ケア計画~覗いてみよう隣の施設の栄養ケア計画書~

 令和6年度 第6回生涯教育研修会をオンラインにて開催いたしました。
 今回は、栄養計画書の応用について、医療法人五省会介護老人保健施設みどり苑在宅事業部 管理栄養士坂井亜紀先生に、在宅療養者の支援を中心に御講義いただきました。
 対象者が抱える栄養問題について、栄養士がどう考え、どのように介入するのか、アセスメントデータを根拠にして示す必要があります。計画書立案では栄養診断にPES報告を用い、要点のみを明確に根拠と原因を簡潔な一文で、記録もSOAP形式で残すことで、どのような根拠に基づきどう解決していくかを明瞭に示すことができ、この簡潔明瞭で誰が見てもわかりやすいことが多職種連携に必要です。
 対象者が在宅療養者の場合では、食事療養の実効度に深く関わる、対象者の食事準備能力と個人を取り巻く生活環境をアセスメントすることが最も重要であり難しいということ、エネルギー必要量算出に使用する活動係数やストレス係数を他職種にも知ってもらっておくことで対象者の変化が情報共有されやすいなど、日々の業務に活用できる視点も多く学ぶことができ、有意義な研修会となりました。(受講者39名)

令和6年度 第5回 富山県栄養士会 生涯教育研修会 (9月28日㈯開催)

先輩栄養士に学ぶ!栄養と調理の指導レシピ

 令和6年度 第5回生涯教育研修会をオンラインにて開催いたしました。
 今回は、ATELIER table主宰 管理栄養士であり料理家でもある山崎亮子先生に、栄養と料理の指導を行うために必要なことについてご講義いただきました。
 料理も栄養指導も最も大切なことは「求められていることの把握」である。指導やレシピ作りの目的を明確にすることが大事であり、その具体的方法を教えていただきました。アイディアを生み出すために普段からインスタグラムやスーパーなどからトレンドの情報を得る、料理本を読むなど常にアンテナを張り、情報収集しているそうです。
 画像を見せる時のコツ、話し方、伝え方なども大事で、講義では、写真や動画で具体的に教えていただきました。
 最後の資料の対象者に合わせたレシピは、参加者から大変好評で、お礼の言葉が多く寄せられました。今回は、献立に携わる幅広い職域のかたが参加され、大変有意義な研修会となりました。(受講者39名)

令和6年度 第4回 富山県栄養士会 生涯教育研修会 (6月30日㈰開催)

GLIM基準を使用した栄養管理の実際~嚥下障害・サルコペニアなどのリハ栄養~

 第4回生涯教育研修会はとやま健康パークにて対面式で開催しました。
 今回は、富山西リハビリテーション病院 栄養科長の松長由美子先生に、GLIM基準の基礎知識と使用時の注意点を教えていただき、実際に症例を用いて、GLIM基準の評価を体験しました。
 具体的にGLIM基準では、初めに目標体重を設定すること、下腿周囲長の正しい計測の仕方、意図しない体重減少や炎症などは栄養に関連したもので判断するなどを教えていただきました。
 嚥下障害に応じた食事対応では、最優先は安全な食事を提供すること、認知症の種類に応じての障害を及ぼす可能性のある箇所とその対応、栄養価をアップさせ嚥下に考慮した無加水ミキサー食についてもご教示いただきました。
 明日からGLIM基準を活用し嚥下障害にも対応できる充実した内容でした。(受講者55名)

令和6年度 第3回 富山県栄養士会 生涯教育研修会 (6月15日㈯開催)

栄養士が知っておくべき薬の知識~2型糖尿病の薬物療法~

 令和6年度第3回生涯教育研修会をオンラインで開催しました。
 今回は、氷見市で地域医療に携わっており、糖尿病専門医である福田医院 福田一仁先生に「栄養士が知っておくべき薬の知識~2型糖尿病の薬物療法」と題して、ご講演いただきました。
 糖尿病治療において、患者さんによる食事・運動療法の自己管理が重要です。それらの治療を踏まえたうえで薬物治療が行われています。そのため、栄養指導は食事・運動・薬物療法の目指す効果を理解して実施することが重要となります。
 今回、講師の先生からは、最近の糖尿病治療薬について、詳しくわかりやすく講義していただきました。特に、それぞれの薬の作用機序、適応対応者及び注意点を理解しておくことは、より血糖コントロールを意識した栄養指導に繋がります。今回の講義で一人一人の病態にあわせた栄養指導が重要であり、効果的であることを再認識することができました。(受講者62名)

令和6年度 第2回 富山県栄養士会 生涯教育研修会 (6月15日㈯開催)

高齢者の口腔管理と栄養~「最後までその人らしく」を多職種で支えよう~

 令和6年度 第2回生涯教育研修会をオンラインで開催しました。
 今回は、南砺市民病院 歯科口腔外科医長の木村依世先生に、高齢者の口腔管理と栄養について、ご講義いただきました。
 口腔の基礎知識から口腔の病態、口腔と全身との関連について、認知症患者や脳血管疾患など口腔に起こりやすい障害、多職種連携の症例を提示していただき、口腔内の観察ポイントなどを学びました。
 私たち栄養士が日頃の業務で抱える口腔に関する疑問の解説や解決方法のノウハウもご教授いただきました。
 普段の業務で目にすることが無かった多くの症例をわかりやすく学ばせて頂き、多職種連携や栄養士として対象者の問題解決の新しい視点を得ることができ、明日からの業務に活かしたいと思いました。(受講者40名)

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